どこで、何を、誰とやるかを考え、行き着いた選択

「SENSEI よのなか学」の利用者が全国で広がるなか、CSマネージャーとして全国の先生方に「SENSEI よのなか学」を知ってもらい、利用していただくためのプロモーション業務や、先生からのお問い合わせ対応、教材の手配など幅広く担当している御園さん。その具体的な仕事内容や背景についてお話を伺いました。


profile
株式会社ARROWS CSマネージャー 御園 裕太

大学卒業後、日本最大級の不動産・住宅情報サイトを運営する株式会社LIFULLにて、ソリューション営業、営業企画、商品企画、事業企画を経験。その後、ベンチャー企業を経て株式会社レアジョブへ入社。事業戦略・戦術の策定、予算編成、予実・事業KPI管理、業務オペレーション改善、個別プロジェクト支援など多岐に渡るマネジメント業務を経験し、上場企業のバックオフィス責任者として執行役員に就任。2024年10月より現職にて、学校の先生に対する認知度拡大、カスタマーサポートとして事業のグロースに従事。


より濃密な時間をどこで過ごすか

──御園さんはARROWSに転職する前、幅広い業務に携わってこられたそうですね。これまでのキャリアについて聞かせてください。

大学卒業後に不動産のポータルサイトを運営する会社に入社し、ソリューション営業、営業企画、商品企画、事業企画などを経験しました。その後ベンチャー企業を経て、前職のレアジョブに転職。事業戦略・戦術の策定、予算編成、業務オペレーション改善といったマネジメント業務を担当し、のちに上場企業バックオフィス領域の執行役員として、経理、総務、法務などを管掌していました。

ARROWSとの接点が生まれたのは、レアジョブのかつての同僚で、現在はARROWSの営業マネージャーを務める高柳に誘われ、社長の浅谷と3人で食事をしたのがきっかけです。そのときは転職の予定はまったくなかったです(笑)。

──ARROWS入社の決め手となったのはどんなことでしょうか。

前職での仕事に特別な不満があったわけではありません。個人的な話になりますが、私の父や祖父、曽祖父は40~50代で亡くなっており、私もその年代に突入するタイミングになって改めて考えて、もしかしたら自分に残された時間はそう長くないのではないかと思い始めたんです。それ以来、残りの時間をいかにより濃密に過ごすべきかと考えるようになりました。

ARROWSを選択した理由はいくつかあります。私には小学生の子どもがいるのですが、運動会で小学校に訪問したときの話です。学校中に漫画『ONE PIECE』のキャラクターを使用した掲示物(ルフィと先生のツーショットポスターなど)がたくさん貼られていました。うちの子が通う小学校が著作権侵害を犯しているのではないかとそわそわしていたのですが、浅谷との食事の際にそれは違法なものではなく、ARROWSと集英社様がタッグを組んで行っているプロジェクトだとわかり、ARROWSが他にも日本を代表する多くの企業と一緒に学校の先生を支援し、全国の子どもたちに学びを届ける事業を展開している会社であると認識しました。この事業内容がとても素晴らしいと思えたことが、理由の1つです。

2つ目は、資本政策に共感したことです。私がこれまで経験した会社は上場企業ばかり。特に前職では執行役員という責任ある立場で決算や開示業務に携わっていましたので、上場することのメリットだけでなく、ステークホルダーの期待に応え続けて上場を維持することの苦労や大変さは身に染みて感じていました。こういった環境でビジネスを推進するのはとてもタフでやりがいがある反面、じっくりと顧客と向き合いながらビジネスをしたいと考えていました。ARROWSは投資家からの外部資金に頼らずに会社・事業を成長させる道、いわゆるブートストラップを選択しているため、押すも引くも自分たち次第。かつ、すでに黒字で利益を事業に再投資できており、先生ファーストで全力でビジネスを推進できる環境であることが、とても魅力的でした。

加えて、組織も仕組みも成長過程のフェーズにあること。これまでフロントオフィスでもバックオフィスでも、数多くの仕組みづくりを手掛けてきましたが、どんなにいい仕組みでも最後に魂を込めるのはやはり人だと思うんです。今のARROWSはほぼ一から組織を創り上げていくフェーズ。私自身もこの段階を経験してみたいと思っていましたし、これからつくっていく組織と自分のこれまでの仕組みづくりの経験を掛け合わせて事業を拡大し、世の中により多くの価値を届けたいと思っていました。

つまり、ARROWSという会社は、事業内容や資本政策、成長フェーズが自分のイメージにフィットし、人生の時間をより濃密に過ごせると感じさせてくれる会社だったのです。

徹底した顧客理解をもとにした顧客体験の向上に挑みたい

──CSチームの業務について教えていただけますか。

全国の先生に「SENSEI よのなか学」を知ってもらい、利用していただくためのプロモーション業務と、先生からのお問い合わせ対応や教材などの手配をするオペレーション業務を主に担当しています。業務は多岐に渡り、営業と編集(教材づくり)以外のすべてと言ってもいいかもしれません。

CSチームは、顧客である先生の理解をベースとした、顧客体験の向上をミッションとしています。大変お忙しい先生方にとって不要なプロモーションはできる限り低減し、先生がほしいと思う教材をほしいタイミングでご案内していきたいですし、サイトを訪れた先生が迷わないようなつくりにしていく必要もあります。その点、業務範囲が幅広いCSチームの利点は大きく、マーケティングだけ、カスタマーサポートだけといった環境に限定されることはありません。「SENSEI よのなか学」を体験する先生とのタッチポイントから得られるフィードバックをもとに顧客理解を深め、一気通貫で顧客体験を向上させる経験や挑戦ができる環境だと感じています。

また、私たちの重要なアセットである先生会員基盤には10万人の登録がありますが、これはまだ日本中の先生の10%程度に過ぎません。残りの90%はどんな課題を持ち、どんなサービスに興味を持たれるのか。さらに解像度を上げて、より多くの先生方にアプローチする必要があります。ARROWSが多種多様な教材を制作しても、それを必要とする先生に届かなければ、エンドユーザーである子どもたちに学びの機会を提供することはできない。それを避けるためにも、会員基盤を強固にすることは重要なミッションです。

何をやるか、誰とやるか

──職場としてのARROWSの魅力についてお聞かせください。

自分自身が日常的にサービスや商品を利用させてもらっている企業様と一緒につくった教材で自分の子どもが授業を受け、学びを通して世の中と接続する。手前味噌ですが、めちゃくちゃ良いことやっているなと日々感じています。自分の母校や友人・知人のお子さんなど、人生で関わりのある人々にも使ってもらえると感慨深いですね。

こうした事業を誰と一緒にやるかということも大切です。前職で同僚だった営業の高柳とは、またいつか一緒に仕事をしたいと話をしていましたので、それが思った以上に早く実現したのはうれしいことです。同じように他のメンバーも、過去の同僚や知り合いがリファラルで入社したり、業務委託としてプロジェクト単位で参画してくれたりするケースが多々あり、それぞれの縁でつながったさまざまな分野のプロフェッショナルたちが、「SENSEI よのなか学」という事業に共感してここに集まっています。

そうしたARROWSのメンバーは非常にマチュアで、人生の時間をどのように使うべきかを考えながら仕事に力を注いでいるように見えます。

──ARROWSに向いているのはどんな人だと思いますか。

カオスを楽しめる人、でしょうか(笑)。成長過程にある会社ですから、自分と事業の未来は自分次第。それは決して楽なことではありませんが、「限界こそ出発点」という気概で頑張っているメンバーばかりです。こうした状況を楽しめる人が向いているかもしれません。

チームの垣根を超えて知恵を出し合う場面も数多くありますが、会社の方針を理解した上で、自分ができること、やりたいことに挑戦できる環境が整っています。自己成長の機会が豊富にあるので、チャレンジングな環境に身を置きたいという人には“噛み応えのある職場”ではないかと思います。