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~衣生活と環境の関わりを自分ごと化~ゴールドウインと共同開発した高校生向け授業用教材『服の一生を考えよう』2024年度も継続提供

株式会社ARROWS (本社:東京都港区、代表取締役社長:浅谷 治希、以下「ARROWS」 ) は、株式会社ゴールドウイン(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:渡辺 貴生、以下「ゴールドウイン」)と共同で、高校生が自身の衣生活と環境の関わりを自分ごと化することを目的とした高校生向けの無料教材を開発しました。
本教材は、ARROWSが運営する「SENSEI よのなか学」として、2023年度に提供を開始し、日本全国の高校にて授業が実施されました。授業後のアンケートでは、多くの生徒にとって、今回の教材が今後の衣服選びに影響を与えていることがわかりました。
今後、さらに多くの子どもたちに学びの機会を届けるため、2024年度においても、希望する全国の高校の先生へ本教材を提供します。

◆身近な「ファッション」をテーマに、業界の環境負荷を知り、自発的に行動するきっかけを
学校現場では、SDGsなど持続可能な社会に向けた学びの機会が増加している一方、子どもたちがそれぞれのテーマを自分ごと化し、学びを日常の実践まで落とし込むことは、そう簡単ではありません。先生方も、どうしたら子どもたちがより自発的に行動していくようになるか、日々試行錯誤をしています。
そこでARROWSは、高校生にも身近な「ファッション」をテーマに、環境負荷低減のために自分ができることを考えてほしいと願い、高校生にとってもなじみ深いアウトドアブランド「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」などを展開しているスポーツアパレルメーカーの株式会社ゴールドウインと共同で本教材を制作しました。
ファッション業界は、環境への負荷が大きい産業と言われており、環境や社会への負の影響を軽減するためには、業界全体での連携を高め、持続可能な循環型ビジネスへの移行を目指す必要があると言われています。
本授業では、服の大量生産と大量消費による影響や服の一生(生産から廃棄)を知るなかで、ファッション業界がもたらす環境汚染の重大さへの気づきを促します。そして、スポーツと環境を第一に考え、世界に貢献しつづけているゴールドウインの環境負荷低減への取り組みを事例とし、環境に配慮した衣服との付き合い方について学びます。

◆授業後、86%の生徒が「服の一生」を考えて服を選ぶように
授業後のアンケート※では、回答した生徒のうちの86%が、本授業をきっかけに、今後の衣服購入時に「服の一生」を考えて選びたいと回答しました。

授業内容の理解度も高く、環境問題と衣服について、リペアやロングユースに関する理解を深めた生徒が多いことがわかりました。

◆授業を受けた生徒の声(一部抜粋)

Q:授業後、これからどういった服を選ぼうと思いますか?

・長持ちするものを中心に、値段、機能、着心地もよく考えていけるよう、無駄なものは買わないようにしていきたい。
・安さは僕のお金的に一番大事な要素であるのは変わりない。ただ値段以外にも見るべき物があるんだと思った。 ・今までは、デザインや機能性で服を選んでいたけれど、これからは、服の素材や産地からも選ぼうと思う。
・素材や機能性はもちろんだけど、処分したあとの環境に対する影響を考えながら選びたい。
・どの国で造られているか、その会社がどんな活動をしているかで選ぼうと思う。

※2023年9月~2024年2月までに本教材を受講した生徒のうち、アンケート回答を得ることのできた2431人分を集計

◆授業を実施した先生の声

・埼玉県立羽生第一高等学校 家庭科教諭 武藤 章子先生
「『服の一生を考えよう』という言葉で、私がイメージするのは、家庭科の教科書に出てくる衣服の再資源化(リサイクル・リユース)の話でした。しかし、本教材では、アパレルだからこそ分かる染色段階で使う水の量のお話や、化学繊維とマイクロプラスチックのお話なども盛り込まれていて、新しい視点を取り入れることができます。
また、授業の構成が素晴らしかったです。「繊維の生産から衣服の処分まで」を多面的にスライドで学習した後、『環境に優しい衣服との付き合い方』を動画で観て、動画のポイントに沿ったワークシートで“自分ごと”として考えました。ワークシートの“上手に選ぶ”という項目の選択肢が秀逸で、生徒が『この服は●●だから環境に良くないんだよね』『こちらは●●で作っているからこういう服がいいんだよね』と、学んだことを自分のなかに落とし込んでいる様子がうかがえました。生徒たちは店先で衣服を手に取るとき、今回の授業の内容を思い出してくれそうです。」

・ドルトン東京学園高等部 公民科教諭 大畑 方人先生
「私は授業において、いつも“3C=catchy(キャッチー)、casual(カジュアル)、cool(クール)”というポイントを大切にしています。本教材は、生徒たちの関心が高いファッションに関する教材である点がキャッチーであり、生徒たちの日常と密接である衣生活が世界の問題に繋がっているということを”普段着“の言葉でカジュアルに議論できる内容になっています。さらに、ともすると、社会問題に関心を持ち、熱く語ることに対して恥じらいを感じてしまう年代でもある高校生に向けて、”問題意識を持って行動に移していくことはかっこいい生き方だ”と思ってもらえるような意識づけに繋がる教材になっていると感じ、授業に取り入れました。ゴールドウインがこういった教材開発をしていることは今回初めて知りましたが、今後も、ぜひ、教材開発はもちろんのこと、生徒たちの職場体験や企業見学など、より実践的な産学連携の機会を通じて、さらなる学びの場の創出に期待しています。

ドルトン東京学園高等部での授業の様子

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◆教材概要
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■教材名称:服の一生を考えよう
■授業時間:1コマ(50分) 完結
■推奨学年:高校1年生
■推奨科目・単元:家庭科・環境に配慮した衣生活
■実施費用:無料
■教材内容:授業用スライド・映像教材・ワーク用シート・授業用進行台本・授業概要資料
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SENSEI よのなか学について
https://arrowsinc.com/business/sensei-yononakagaku/
教科書にはない「世の中に接続された学びの機会」を子どもたちに届けるため、全国の学校の先生向けに無料で提供する、完全オリジナルの学校授業用教材パッケージ。日本や世界をリードする企業と連携し、最新の知見を子どもたちに必要な学びに変換。9万人の先生を基盤にもつARROWSだからこそできる先生へのニーズ調査をもとに制作・提供。
最新事例:https://arrowsinc.com/information/

株式会社ARROWS について
https://arrowsinc.com/
「世界的課題に取り組む、知性の体現者であり続ける。」というミッションのもと、ビジョン「先生から、教育を変えていく。」を掲げ、現在は教育変革事業に注力。先生・子どもファーストの思想にこだわったビジネス展開により、持続可能でインパクトのあるアプローチを続けている。
2013年から全国の先生が情報共有できる国内最大のオンラインプラットフォーム「SENSEI ノート」を開発・運営。2017年から「SENSEI よのなか学」を開始。

● 会社名 | 株式会社ARROWS(ARROWS Inc.)
● 所在地 | 東京都港区西新橋1-1-1 日比谷FORT TOWER 10F
● 代表取締役社長 | 浅谷 治希
● 設立年月 | 2013年2月
● 事業内容 | 学校教育変革事業

本件に関するお問い合わせ先
株式会社ARROWS内・SENSEI よのなか学 運営事務局
Email info@arrowsinc.com